こんにちは、Anya(@Anya0423)です。

先日、日本でのオーナー向け説明会(アップデート)に参加してきた旨をご紹介しました。
記事はコチラ↓↓↓
マリオットタイムシェアのオーナー向けアップデートを日本で受けてみた。

そのアップデートの中で、セールスから今年2019年の冬くらいから、ワイキキにあるアストン系列のコンドミニアムも、マリオットのボンヴォイポイントで利用できるようになるという話がありました。これによって、バケーション・クラブ・オーナーのワイキキエリアでの宿泊先の選択肢が広がることになります。

マリオットが買収を重ねることによって、今の業界トップの地位に昇りつめたのは周知のとおりですが、今回のアクアアストンホスピタリティがどのような経緯でマリオット傘下に入ったのか、気になったので調べてみることにしました。

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ニュースから見るマリオットの買収について

2018年5月1日付の日本経済新聞のネットニュース記事では、下記のように報じられていました。

マリオットのタイムシェア事業の会社「マリオット・バケーションズ・ワールドワイド」(MVW)が同業他社であるILGを総額約47億$=約5,100億円で買収の合意に至った。

2016年にSPGを買収したことにより、世界最大のホテルチェーンになったマリオットですが、このILGの買収によって、タイムシェア業界でもトップとなったわけですね。この発表後の2018年9月には諸々の手続きが完了したようです。

マリオット・バケーション・ワールドワイド(MVW)について

マリオットには、ホテル事業とバケーションオーナーシップ(タイムシェア)事業とがあります。

タイムシェア事業は、本体から独立する形で2011年にマリオット・バケーション・ワールドワイド(MVW)という会社ができました。

ホテル事業に関しては、2016年にスターウッド・ホテルズ&リゾート(SPG)を吸収合併したことによって、世界最大のホテルチェーンとなりました。
しかしながら、タイムシェア事業については、同業他社(ウィンダムやヒルトンを指します)に後れをとり、業界4位だったようです。
そこで、業界3位にいたインターバル・レジャー・グループ(ILG)の買収に乗り出したというわけなのですね~。
3位と4位が合体して業界1位の座へ!なんというか、戦国時代の下剋上的な勢いを感じるのは私だけでしょうか?!

さて、マリオット・バケーション・ワールドワイドが提供するタイムシェアプログラム、マリオット・バケーション・クラブは、約60強のリゾートを保有していますが、買収によって100を超えるリゾートを得ることになり、同時に7つのタイムシェアブランドを保有することになりました。
7つのブランドとは、下記の通りです。

マリオット・バケーション・クラブ

アメリカをはじめ、カリブ海やヨーロッパ、アジア、オーストラリアなどに60のリゾートを持ち、その他に12,000を超えるタイムシェアヴィラや宿泊施設を保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。また、マリオット・バケーション・クラブからブランド拡張されたマリオット・バケーション・クラブ・パルスもあり、こちらはニューヨークやボストン、サンディエゴなどのアメリカの都市の中心部に位置しています。

シェラトン・バケーション・クラブ

フロリダ、サウスカロライナ、コロラドなどに、トータルで3,000ユニットを超える9つのリゾートを保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。

ウェスティン・バケーション・クラブ

2,000ユニットを超える12のウェスティンブランドのリゾートを保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。ウェスティン名物(?)でもある、へブンリーベッドやへブンリースパのサービスはタイムシェアリゾートでも採用されています。

グランド・レジデンス・バイ・マリオット

カリフォルニア州のタホ湖と、イギリス ロンドンの2つのレジデンス施設の高級バケーションオーナーシッププログラムです。
マリオット・バケーション・クラブのリゾートと違う点を挙げるならば、ロンドンのレジデンスは部屋タイプが1ベッドルームだけで3種類、2ベッドルームも2種類あり、それぞれのレイアウトはかなり異なります。また、バトラーによるパーソナルサービスや夜間の靴磨きサービス(無料)など高級ホテルクラスのサービスが提供されているのも特徴です。タホ湖のレジデンスも、同一の部屋はほとんどなく、スタジオタイプの部屋からスイートまで、様々なコンセプトの部屋があるようです。

ザ・リッツ・カールトン・デスティネーション・クラブ

アメリカとカリブ海に計5つのリゾートを保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。
カリフォルニア州ではタホ湖とサンフランシスコの2つ、コロラド州ではアスペンとベイルの2つ、カリブ海はバージン諸島のセントトーマスにあります。内、タホ湖とアスペン、ベイルの3つは山間部にあり、スキーリゾートを楽しむことができます。

セント・レジス・レジデンス・クラブ

3つのレジデンスを保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。
ニューヨーク、コロラド州アスペン、アリゾナ州スコッツデールの3つですが、どのレジデンスもセントレジスらしいゴージャスな佇まいです。

ハイアット・レジデンス・クラブ

1994年にバケーションオーナーシップ業界に参入し、現在は16のリゾートを保有する高級バケーションオーナーシッププログラムです。
コロラド州に4つ、フロリダ州に5つ、その他ハワイのマウイ島やプエルトリコ、アリゾナ州のセドナなどにリゾートがあります。

今回買収したインターナショナル・レジャー・グループ(ILG)について

上記で、買収したILGは業界3位にいたとご紹介しました。そもそもILGとはどういう会社なのでしょうか?

ILGは1976年に創業し、フロリダ州のマイアミに本部を置く、会員・購入部門(メンバーシップ)と管理・レンタル部門(エクスチェンジ)の2つの事業で構成された、バケーション業界専門に会員・レジャーサービスを提供する企業です。

会員・交流部門(メンバーシップ):さまざまな会員プログラムから、レジャーや旅行関連の商品やサービスを提供
管理・レンタル部門(エクスチェンジ):ホテルやコンドミニアムリゾートの管理やレンタルサービスを提供

また、注目すべきは。ILGはマリオット・バケーション・クラブ・オーナーが週単位での権利を他社が持つリゾートと交換できるサービスを提供する「インターバル・インターナショナル」(II)の親会社であるということです。
つまり、マリオットは自分のところでサービス提携していた起業も傘下に入れたということですね。

アストンのマリオットタイムシェアにおける立ち位置はどうなる?

今まで、MVWやILGについてご紹介してきましたが、まだ記事タイトルにあるアクア・アストン・ホスピタリティーのことはまだご紹介できていませんでしたね。

ILGは、ライセンス契約を通じて、ハイアットやシェラトン系のタイムシェアの販売&運営を手掛けていました。今回の買収によって、ハイアットやシェラトンのタイムシェアプログラムは、マリオット・バケーション・クラブと並ぶ新しいブランドとして追加されたのは上記でご紹介した通りです。

ですが、MVWの公式サイトの7つのブランドの中にはアストンの名前はありませんでした。
これはどういうことなのだろう?とMVWの公式HPをよ~く見ていたら、サイトトップのランニングバナーにアクア・アストン・ホスピタリティーの名前があるのを発見しました!
それによると、アストンはバケーション・オーナーシップの分類ではなく、インターバル・インターナショナル(II)と同じエクスチェンジ&サードパーティーマネジメントに分類されていました。
マリオット・ボンヴォイのサイトを見ても、アストンは掲載されていませんでしたので、今後アストンのコンドミニアムを使いたい場合、どのような形での利用が可能なのかはまだ未定ということなのでしょう。実際、アップデートの際に前情報としてセールスから聞いただけで、オーナー向けに公式リリースがされているわけでもありませんしね。

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まとめ

今回はMVWがILGを買収した件について、いろいろ調べてみました。
最終的な疑問、ILG系列のアストンはどのような形で使えるようになるのか?についてはまだ未定ですので、今後最新情報が得られましたら都度アップデートしていきたいと思います!