こんにちは、Anya(@anya0423)です。

普段はなかなか運動という運動をする習慣がなく、月1ゴルフではすぐ筋肉痛になる始末の私ですが、不思議とハワイにいるときは、無性に体を動かしたくなります。毎朝ウォーキングしたり、ゴルフをしたり、ビーチで泳いだり。
加えて前回のハワイでハマったのがピルボックストレイル!

そこで今回はハワイ(オアフ島)でのピルボックストレイルスポットについてご紹介したいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

そもそも、ピルボックスって何?

ピルボックス(Pillbox)とは、そのまま直訳すると薬箱の事ですが、ここでの話の場合は第二次世界大戦の際に使用された鉄筋コンクリート製の防御陣地を指します。ロシア語ではトーチカと呼ばれる軍事用語なのですが、その形状が薬箱のようにも見えることから英語ではピルボックスと呼ばれています。攻めてくる敵を見張る目的もある為、どのピルボックスもたいてい見晴らしの良い高台にある事が多いです。
そんな戦争の為に建てられたピルボックスですが、今ではトレイルを兼ねた観光スポットとして大人気なのですからなんだか不思議ですね。

なぜ、そんなに人気なの?

人気のヒミツは、ピルボックスの上から見る眺望の良さと、ピルボックスに施されたスプレーアートがフォトジェニックな事の2点に尽きるのではないでしょうか?島国であるハワイの場合、海から攻めてくる敵を見張る為にどのピルボックスも海辺に建てられています。高台から見る美しいオーシャンビューは、険しいトレイルを制した者だけが見られるご褒美です☆


(↑こちらはラニカイのピルボックスアート)

また、ピルボックスに施されたスプレーアートは、カラフルでとってもアーティスティックなので、どこで写真を撮っても絵になります。ただ目的もなく歩くのではなく、頂上からの美しい景色と、カラフルで可愛いピルボックスアートを楽しむ事をゴールとしているので、道中の辛さも苦にはなりません!

トレイルに適した服装や準備は?

海外の方やローカルの方は、タンクトップにショートパンツにビーチサンダルといった比較的軽装で着ている方も多かったです。中には赤ちゃん(1歳~2歳くらい)を専用のリュックで背負ってトレイルしている方も見かけました!(1回ではなく数回見かけたのにもビックリ。)

ですが、ゴツゴツした岩場や、天候によってはぬかるむ泥道、草が生い茂った場所を登ったり下りたりするので、初心者はグリップの効くスニーカーを履く事をオススメします◎ トップスはTシャツでもOKですが、ボトムスはなるべく脚全体をカバーできるロングパンツの方がすべって転んだりしても傷になりにくいです。とはいえ、ロングパンツは暑いから履きたくない!という方には、ストレッチが効いていて動きやすく、吸水速乾機能も高いレギンスがオススメ。

私も今回の旅行では3つのピルボックストレイルを楽しみましたが、内2回はロングレギンスを履いて臨みました。日本では1枚で履くことに抵抗があるレギンスも、海外ではどんなスタイルの方も堂々と履いているのでわりと気にならずに履けました 笑

また、道中は日陰がない場所を長時間歩くことになります。熱中症予防の為に、サングラスや帽子ミネラルウォーターなど、忘れずに持っていきましょう。(実際に具合が悪くなっている人を見かけました。)汗ふき用のタオルや日焼け止めもあると良いですね。そして、それらの荷物を入れるバッグは両手が空くリュックやウエストバッグなどがオススメです☆

①【カイルアエリア】ラニカイ・ピルボックス・トレイル

ハワイ オアフ島のピルボックストレイルと言えば、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、カイルアエリアにある通称ラニカイ・ピルボックス(Lani kai Pillbox)。正式名称はカイヴァリッジ・トレイル(Kaiwa Ridge Trail)と言います。

高級住宅街でもあるカイルアエリア。ワイキキとは違った雰囲気の街並みも魅力の1つです。ただし、あくまでも住宅街なので住人の方への配慮は必要です。2013年にカイルアビーチ・ラニカイビーチエリアへのツアー車両が立ち入り禁止になったのもあり、カイルアタウンまでツアーで来て、そこからレンタサイクルを利用している観光客の方も多いようです。レンタカーを利用して来る場合も、駐車場所には注意が必要です。道路上のバイクレーンにちょっとでもかかって駐車してしまうと条例違反により$200の罰金なんて事にも!トレイルの入口付近には公共のパーキングはありません。一番近いパーキングはカイルアビーチパークになりますが、徒歩20分以上離れていますので、時間配分も考えて行くようにして下さい。路肩に停める場合にも、住宅の出入り口を塞がないようにするなど住人の方への配慮を忘れずに。

“天国の海”を意味するLani Kai の名の通り、ラニカイピルボックスからは、エメラルドグリーンの美しい海に浮かぶ2つの島「モク・ヌイ」と「モク・イキ」を眺められるだけでなく、全米No.1ビーチに選ばれたこともある「カイルアビーチパーク」「ワイマナロベイビーチパーク」「ラニカイビーチ」の3つのビーチを一望する事ができます◎ ちなみに、1996年受賞が「ラニカイビーチ」、1998年受賞が「カイルアビーチパーク」、2015年受賞が「ワイマナロベイビーチパーク」です。
2018年6月21日から約2か月間は、老朽化したピルボックスの補修工事の為閉鎖されていました。こういう事も起こりますので、事前のリサーチは必要ですね。

トレイルの入口は、ミッドパシフィックカントリークラブ(Mid-Pacific Country Club)という会員制ゴルフ場の反対側の道にあります。入口の場所を示す標識?もあるので、迷うことはないかと思います。

トレイル時間はだいたい片道20~30分くらいです。登り始めてすぐにちょっとひるんでしまうようなロープを掴んで登る箇所がありますが、そこをクリアすれば後は比較的トレイルらしい道のりが続きます。ラニカイピルボックストレイルでは、ピルボックスは2つありますので、1つ目で満足せず、ぜひ2つ目まで行ってみて下さいね♪

②【西オアフエリア】ピンク・ピルボックス・トレイル

ここ最近人気が急上昇している西オアフにある通称ピンク・ピルボックス(Pink Pillbox)
その名の通り、ピンク色1色に塗られたピルボックスがあるトレイルスポットです。

元々はピンクカラーではなく、ローカルの人がメインで観光客はあまり見かけないトレイルスポットだったそうですが、2015年に乳がんのピンクリボン運動の啓蒙の為に現在のピンクカラーになってからは、そのフォトジェニックさから観光客にも人気のスポットとなりました。真っ青な海にピンクのピルボックスが良く映えます☆

こちらもピルボックスは1つだけではなく、全部で3つあり、2つ目のピルボックスがピンクピルボックスです。ぜひ全部制覇してみて下さいね。特に3つ目のピルボックスからは、上の写真のようなピンクピルボックスと海を入れたキレイな写真が撮れるのでオススメです◎ピルボックスの上にもALOHAやスマイルマークなどHAPPYなアートが沢山あるので、良い撮影ポイントです。

ただし、オアフ島でもあまり治安が良くないと言われる西オアフエリアですので、行く際には注意が必要です。バス等で行かれるのはあまりオススメしません。レンタカーで行かれる場合、車の中には荷物を置いていかないようにしましょう。(ツアーで行く場合も同様)
実際に、トレイル入口付近には車上荒らしにあったと思われる窓ガラスらしきガラス破片が飛び散っている箇所がありましたし、私たちが行く数日前にも車上荒らしにあったとInstagramで投稿されている方がいました。

行き方ですが、グーグルマップで「Westside Pillboxes」と検索するとトレイル入口までの詳細な地図が出ます。
こちらも片道20~30分ほどで登れます。ラニカイと比べると、比較的道は乾いていて勾配もそこまでキツくないように感じました。

③【東オアフエリア】ココヘッド・トレイル

オアフ島にあるトレイルスポットの中でも難易度が高く、上級者向けとされる通称ココヘッド・トレイル(Koko Head Trail)。正式名称ココ・クレーターという名の通り、約1万年前にできた巨大なクレーターです。同じクレーターでも、トレイルスポットの定番のダイヤモンドヘッド・トレイルと違って、ココヘッドは頂上まで続くまっすぐと伸びたトロッコ用の線路跡をひたすら登っていくというもの。これが想像以上に結構キツイのです。ですので、トレイルを初めて体験される方はある程度他のトレイルスポットを経験してからチャレンジされる事をオススメします。
ココヘッドがキツイとされる理由はいくつかあります。

頂上に向かうにつれて傾斜がキツくなっていく

先に紹介した2つのトレイルスポットはいずれも、頂上に向けて作られた緩やかな傾斜道をジグザグに進んでいくスタイルでした。ですが、ココヘッドは尾根から頂上に向けて通った線路を進んでいくので、体力が落ちてくる後半に向けてどんどん傾斜がキツくなってきます。これが、肉体的&精神的にもダメージが大きいと思います。

線路の枕木の間隔が広いので膝や腰などの関節に負担がかかる

道中は線路の枕木から枕木へと1000段以上のステップを踏んで登っていくのですが、この間隔がけっこう広いので、登りは太もも前面、下りは足首やひざにグッと負担がかかります。私は登り途中からすでに脚の筋肉がプルプルし始めました。ハワイを舞台にしたドラマ「HAWAII FIVE-0」(ハワイファイブオー)のシーズン2の第15話で、主人公のスティーヴがココヘッドを登るシーンがあるのですが、彼のようにランニングするかのようなスピードでスイスイと登るのは私には無理でした 笑

途中、足元がスッポリと1mほど抜け落ちている箇所がある

1mと聞くと、たいしたことないと感じる方もいるかもしれません。ですが、実際に真下を覗いてみるとけっこうな高さに感じて怖いです。2足歩行で歩くのが怖い方は、恥を捨てて手を使い4足歩行で行きましょう。(帰りも同様に。)その方がグッと安定感が増します。もしくは横に迂回路がありますのでそちらを登るようにしましょう。

道中に日陰がほぼない

線路上には陽を遮るものがありません。途中、線路両サイドが広めになっている箇所がいくつかありますので、草陰でこまめに休憩をとり、水分補給をするようにしましょう。座って休憩をとれるほどのスペースではありませんので、休憩も基本立った状態で取る事になります。

 

・・・と、ココヘッドがキツイとされる理由を上げましたが、それだけに頂上に到着したときの達成感は大きいです!頂上からは近くのハナウマ湾やダイヤモンドヘッド、東海岸など360°絶景が見渡せます。

休憩ナシでガシガシ登れる事ができれば他のトレイルと同じく20~30分くらいの道のりですが、私たちは休憩もこまめにとりつつ登ったので40~50分くらいかかりました。頂上での休憩時間も含めると、往復で2時間くらいみておくと良いと思います。
行き方はバスやレンタカー、ツアーで行くなど何通りかあります。
バスで行く場合は、東方面行き22番The Beachbus Hawaii Kai Hanauma Bay Sea Life Parkのバスに乗ります。ロイヤルセンター前のバス停などから乗ることもできますが、22番は人気スポットのハナウマ湾にも行きますので時間によっては混み合うことが多いです。ホテル前の乗り場よりも前のバス停から乗るなど工夫してみて下さい☆降車場所はKalanianaole Hwy + Hanauma Bay Rdですが、ハナウマ湾が休業している火曜日はこのバス停には停まりませんので注意して下さい。ハナウマ湾からは1km離れていませんので、徒歩10分ほどで到着します。
車で行く場合は、「ココヘッド・ディストリクト・パーク」をナビ検索して行かれると良いでしょう。無料のパーキングとトイレがあります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

おわりに・・・。

以上、ピルボックストレイルの魅力と、オアフ島にある3つのピルボックストレイルスポットを紹介しました。この3つ以外にも、ピルボックストレイルやトレイルスポットは沢山あります。

ハワイというとビーチのイメージが強いですが、トレイルを通して海だけではないハワイの自然を感じる事ができるのでオススメです。南国ならではの植物や鳥を見る事ができたり、高台から望む眺望で、いかにハワイが緑に恵まれているかを感じられたり。

もちろん、自然相手ですから様々なリスクはあります。頂上には柵などもないですし、実際事故も起きています。
安全第一にハワイの自然を満喫しましょう♪